給食に地元企業提供のハンバーガー 八幡浜
愛媛県八幡浜市の学校給食に30日、ハンバーガーが登場した。大手チェーン向けに地元企業が製造しているハンバーグを初めて使った特別メニュー。児童らは八幡浜から各地に届けられている「おいしさ」に愛着を感じながら、笑顔で味わっていた。
日本と米国の会社が共同で2010年に設立した「オレンジベイフーズ」(同市保内町宮内)が地域貢献の一環として提案し、市学校給食センターが地産地消などの観点から採用。保存料などを使わない牛肉100%のチェーン店用ハンバーグを、センターの調理器具でもおいしく仕上げられるよう工夫を重ね、市内の幼稚園と小中学校21カ所に計約2900食を提供した。
川之石小学校(保内町川之石)ではオレンジベイフーズのジーン中園工場長(65)ら職員4人も給食に同席した。児童は配られた特製のパンにハンバーグや野菜、チーズを自分ではさんで、がぶっ。市内には現在、同社のハンバーグを使用するチェーン店がないこともあり、「うまーい」「初めて食べた」と楽しげな声が校舎のあちらこちらから上がっていた。